今年6月以降、神奈川県内で「異臭がする」という通報が相次いでいる。
神奈川県は今日、14日に横須賀市内で採取された空気の分析結果を公表した。
検出された物質は、ガソリンなどに含まれている「イソペンタン」や「ペンタン」、「ブタン」だった。
今月12日に横浜市内で採取された空気からも同じ物質が検出されている。一体何が原因なのだろうか?
目次
1 相次ぐ通報「異臭がする」
今年6月以降、神奈川県の三浦半島などで原因不明の異臭が発生している。
異臭は横須賀市や三浦市の東京湾岸を中心に、これまでに6月4日、7月17日、8月21日、9月19日に発生。
異臭が最も広範囲に渡った6月4日には、警察や消防に「化学薬品のような臭い」や「ゴムが焼けたような臭い」など500件を超える通報が相次いだ。
この4回とも臭いは短時間で消えたため、原因は分からず不安の声が多くあがっている。
そして、今月12日に横浜市内で、14日には横須賀市内で異臭を確認したため、空気を採取し分析した。
2 検出された物質は?
今月12日に横浜市内で採取された空気、今月14日に横須賀市内で採取された空気のどちらにも、ガソリンなどに含まれる「イソペンタン」、「ペンタン」、「ブタン」が検出された。
いずれも、通常の7倍~14倍の濃度で検出されたとのこと。
神奈川県によると、いずれも毒性が低い物質で濃度も高くないことから、健康には影響ないとのこと。
今月14日に横須賀市内で採取された空気を使って、さらに幅広い物質を対象とした分析を行い、原因究明につなげるとしている。
3 原因は?
異臭の原因はまだ分かっていない。
今回検出された物質はありふれたものであるため、これだけで原因を特定するのは難しいとのこと。神奈川県は、傷病や海上保安庁とも連携して調査を進めるとしている。
4 まとめ
神奈川県内で相次いでいる異臭騒動。
原因物質はガソリンなどに含まれる「イソペンタン」などだった。
健康には影響ないが、何が原因で臭いが発生しているのかは分かっていない。
そして、ネット上では「地震の前兆ではないか」などといった不安を煽るような噂が出ている。
神奈川県知事は「判明したことはきちんと伝えるので、不確かな情報に惑わされないように」と述べた。