医療崩壊の始まりなのだろうか。
大阪では新型コロナウイルスの感染者増加に伴い、重症者も増えている。
そのため、命に関わる重症・重篤患者を受け入れる「三次救急」を担う大阪府内の救命救急センターでは、新型コロナウイルスの感染者増加に対応するため、他の患者向けの病棟を閉鎖し始めた。
「三次救急」とは何かなども含めて、大阪の新型コロナウイルスの状況を説明する。
目次
1 救急指定病院の区分
救急指定病院とは、「救急患者の診療に協力できるという旨を都道府県に申し出た医療機関のうち、認定条件を満たし、かつ都道府県知事が認めた病院や診療所」のことをいう。
救急業務は症状と緊急性から「一次救急」、「二次救急」、「三次救急」と3段階に分けられている。
1-1 軽症患者に救急医療を提供「一次救急」
一次救急とは、初期救急とも呼ばれ、入院の必要が無く帰宅可能な軽症患者に対して行う救急医療のことである。
一次救急は各都道府県に配置されている休日夜間急患センターで診療が行われているほかに、救急指定を受けている開業医や病院が1日ずつ在宅当番となっている。
1-2 24時間体制で救急患者を受け入れる「二次救急」
二次救急を提供できるのは、24時間体制で救急患者の受け入れができるようになっている。
さらに、①手術治療も含めた入院治療を提供できる設備が整っている事、②救急医療の知識と経験が豊富な医師が常に従事している事、③救急患者のための専用病床が整備されている事、などの条件も満たしていなければならない。
1-3 救急医療の最後の砦「三次救急」
三次救急は、一次救急や二次救急では対応できない重症・重篤患者に対して行う医療である。
三次救急の指定を受けている病院には、高度救急救命センターや救急救命センターが設けられていて、24時間体制で救急患者の受け入れを行っている。
24時間365日、少しも休むことなく緊急性の高い重篤患者が運び込まれる三次救急は、救命の「最後の砦」である。
2 大阪の病床ひっ迫 病棟閉鎖も
緊急性が高く命に関わる受賞患者を受け入れ、「最後の砦」とも言われている三次救急を担う大阪府内の救命救急センター。
新型コロナウイルスの感染者増加に伴い、スタッフや病床を確保するため、他の患者向けの病棟を閉鎖する動きが始まった。
大阪府が確保している新型コロナウイルスの重症者用の病床は206床。
昨日の時点で使用率は64.1%で、実際に使える病床での使用率は80.5%。
大阪市立総合医療センターでは、若いがん患者専用の病棟を一時閉鎖するなど、他の傷病患者への医療提供に影響が出始めている。
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3 まとめ
僕の出身である岩手は、医療体制が脆弱すぎて有名(笑)。新聞に何度も取り上げられていた気がする。
岩手に限らず、地方は医療体制が都市部ほど整っていおらず、クラスターが数件発生すると、すぐに通常の医療に影響が出る。
東京や大阪などの大都市と岩手を比べるのは違うと思うが、医療体制には雲泥の差がある。
その都市部の医療体制がひっ迫している事を考えると、状況はかなり厳しいと思われる。
感染者をこれ以上出さないために、何か強い策を打ち出さないといけないと思うが・・・。