GoToトラベルについて、東京を発着する旅行は自粛するよう要請することになった。
対象は65歳以上の高齢者や基礎疾患を持っている人。
東京のGoToを停止させると、東京のみならず日本全体の経済にも影響が出る事は分かるが、感染拡大や重症者数を抑えるという意味では効果があるのだろうか。
目次
1 東京 重症者病床を200床へ増設
一昨日、東京都の小池知事と田村厚生労働相が会談。
都知事は、重症の新型コロナウイルス感染者向けの病床を増やすよう協力を求めた。
現在、都内の重症者用の病床は150床を確保している。
しかし、ここ最近の重症者の急増に伴い、医療関係者のスタッフ不足を理由に受け入れを断る病院が出てきた。
人が足りないんだよね・・・。
2 ベッドを増やすだけならニトリでも出来る
感染者の増加に伴って病床を増やしているが、稼働できなければ意味が無い。
病床を増やす事は簡単。そんな事はニトリでもできる。
問題は、その病床を担当する医療従事者がいないということ。
「病床を増やせ」と簡単に言っているが、現場の状況も理解して要請して欲しい。
あまりの激務に、退職していく医療従事者も多い。
東京の病院に看護師として勤務していた知人が、今年の夏に退職して地元に帰ってきた。
「忙しすぎて、ここままだと倒れてしまう」と思い退職したらしい。
今は仕事をせず、家にいるおばあちゃんとゆったり楽しく生活しているとの事。
医療現場はすでに疲弊している。これ以上、負担をかけないような対策をとる必要がある。
3 まとめ
病床の確保が出来ても、人が足りなくて稼働できなかったら意味が無い。
コロナの病床を拡大するために、がん患者の専門病棟を一時的に閉鎖している病院もある。
専門病棟に入院していた患者は、別の棟に移動して治療を受けられるらしいが、医療体制がひっ迫しているのがよく分かる。
「助かる命が助けられなくなる」
これだけは絶対に避けなければならない。