去年10月の台風19号(令和元年東日本台風)から1年。
僕の住んでいる宮城県でも甚大な被害が出た。
今日は、大規模な冠水被害が出た宮城県の多賀城市と利府町の今を紹介。
今回見てきた地域は、1年が経った今、完全に復旧して日常が戻っていた。
目次
1 多賀城市内の状況
1-1 三陸自動車道 多賀城IC付近
これから出てくる写真は、いずれも上の写真が去年の10月13日の撮影、下の写真は今月9日に撮影したものである。
道路が稲わらに覆われているのが分かる。
稲刈りの時期であるため、排水しきれなかった雨水が田んぼに流入。さらに水かさが増して、田んぼにあった稲わらは溢れた水と一緒に道路にまで到達した。
左には三陸道の多賀城ICがある交差点。ここも1年前は大量の稲わらや水に覆われていた。
上の写真では、車が流されて道路上に斜めに止まっていたり中央分離帯を跨いで止まっているのが分かる。
1-2 多賀城市内のその他の地域
田んぼの中を通っている道路。
あの日は冠水している中を車が水しぶきを上げながら走っていた。
仙台育英高校の野球部員が、歩道を覆っていた稲わらの撤去作業をしているのを目撃した。
右の高架橋は三陸道。その脇を走る道路も、あの日は稲わらと水に覆われていた。
2 利府町内の状況
続いて、隣接する利府町の様子。
右の建物は、JR東日本新幹線総合車両センターである。
一面、湖のようになっていた場所は全て田んぼであることが、この2枚の写真からよく分かる。
奥に見える高架橋は利府JCT。右の仙台北部道路と左から奥へ通っている三陸道が接続している。
3 まとめ
この地域は堤防の決壊が無かったため、水が引いて稲わらが撤去された数日後には、車はいつも通り通ることが出来た。
ただ、この周辺の住宅は床上浸水したほか、多くの車が水に浸かっていた。
去年の台風被害で住宅が水に浸かった地域は、洪水ハザードマップを見ると浸水想定区域に指定されていて、最大で3m(2階の床下まで浸かる程度)の浸水が想定されている。
浸水想定区域を好んで土地を買い家を建てているのか、何も調べないで土地を買い家を建てているのか。
人生で一番とも言える大きな買い物でもあるからには、ハザードマップを見て何か危険が無いかを確かめる必要があると思う。