東日本大震災から10年が経とうとしていた先月13日の夜、宮城県と福島県で震度6強を観測する地震が発生。
北は北海道、南は小笠原諸島、西は広島県や島根県まで揺れを観測。
また、津波注意報は発表されなかったが、東北の沿岸部では最大で20㎝程度の津波を観測した。
この地震で、東北新幹線は電柱の損傷やレールのずれなど、およそ940箇所の被害を受け、一時、那須塩原ー盛岡で運転を見合わせた。
急ピッチで復旧作業を行い、先月24日に11日ぶりに全線で運転を再開したが、一部区間で徐行運転を行っているため、運行本数を通常の8割にしている。
今も徐行運転や減便により臨時ダイヤで運転している東北新幹線。
JR東日本は昨日、通常ダイヤに復帰するのは26日と発表した。地震から1ヶ月半で完全復旧となる。
今回、東北新幹線が2月24日に全線での運転再開をしたのは、翌日から始まる国公立大学の二次試験に間に合わせるため。
10年前の東日本大震災の際は、2011年4月29日に49日ぶりに全線での運転を再開している。
この時はGWに間に合わせるためだった。
多くの人が動く前に何としても再開させるという、JR東日本の鉄道マン魂を見た思いである。
東日本大震災から10年。
鉄道の復旧は多くの人を勇気づけ、そして笑顔にさせる事ができる。
あの日を忘れることなく、後世に伝えていきたいね。